2016年02月10日

【志】「大きな病院をいくつも回ったというのに、なんでわからなかったのか」 松来未祐さんの病名をご両親が公表した理由


http://otapol.jp/2016/02/post-5583.html


「大きな病院をいくつも回ったというのに、なんでわからなかったのか」 松来未祐さんの病名をご両親が公表した理由

2016年2月7日


 15年10月27日、日本中を悲しみに包んだ、松来未祐さんの訃報。それから約3カ月半が経過した2月3日。「毎日新聞」が、松来さんの病気の経緯や、支え続けたご両親のことなどを記事にし、配信した。また4日には、関連放送事業であるTBS系の『NEWS23』内でも、松来さんの病気の特集が放送された。どうやら病名公表にはご両親、そして松来さんの願いが込められているようだ。

 昨年12月15日、松来さんの死後約1カ月半を経て、初めて彼女のブログが更新された。“松来未祐を応援してくださった皆様へ”と題されたブログでは、ブログ更新の前日(14日)に無事、四十九日を終えたこと、松来さんが患っていたのは難病指定されていない難しい病気・CAEBV(慢性活動性EBウイルス感染症)だったこと、最終的な死因は悪性リンパ腫だったこと、松来さんがいつか同じ病気に苦しむ人の支えとなるため手記を出したいと考えていたことなどが伝えられた。また、松来さんの最期、周囲の人やファンへの感謝などが述べられた、ご両親のメッセージも共に。

 そのブログでは病名の公表はあくまで“ご遺族のご意向”とされていたが、3日の「毎日新聞」によると、公表は松来さんの遺志でもあったという。

 夜中になると39度台の高熱に苦しむ松来さんが、広島県に住むご両親に、最初に体調不良を訴えたのは2013年頃だそう。15年正月の帰省の際は、首のリンパ節が腫れ、疲労も訴えたという。そこで都内にある複数の病院へ行き診断。がんの検査も受けたのだが、診断は常に「異常なし」だったのだとか。

 ようやくCAEBVの疑いが持たれたのは、6月になってからのこと。専門医のいる病院を紹介され、7月2日に予約を入れたのだが、それを前(6月30日)に呼吸困難に陥ってしまい、予約していた病院に搬送、そして入院となった。抗がん剤治療により、9月に一時的に退院した松来さんは、ブログを更新し、2カ月ぶりに愛猫のポン太とチーに触れた喜びをつづっている。また9月14日、数人の友人が幹事を務め開催された、松来さんの誕生日会についてもブログでつづり、「今は、こんな状況ですが、今年も胸を張って言えます。私は、私に生まれて幸せです。本当にありがとう」と感謝を述べていた。「私、この病気が治ったら、本気で婚活するんだ…!」とも。

 しかし、退院から2週間後に容体が悪化。回復することなく10月27日、永眠した。

 松来さんのご両親は「東京の大きな病院をいくつも回ったというのに、なんでわからなかったのか」と、診断が遅れたことに疑問を感じ、CAEBVの難病指定を求めている。そもそも、EBウィルス自体は日本人(成人)の9割以上が持っているそうだが、発症するのは稀で、医師の間でもあまり知られていないそうだ。結果、松来さんが病気を知るまでに1年以上の時間が経過してしまった。CAEBVが難病指定されれば、医師間でも周知され、早期発見や治療に結びつくとご両親は考えている。

 松来さんの「手記を出したい」という言葉を、彼女の友人らに聞いたご両親が、病名を公表したことは大きな意味があった。病名がネットニュースで紹介されたことで、CAEBVの周知徹底と、難病指定を求めている患者団体「SHAKE」のHPアクセス数も大幅に増えたという。現段階では難病指定となっていないが、松来さんの遺志を継ぐご両親の訴えが、近い将来、届くことを願っている。

 また、4日に放送された『NEWS23』では、上記の内容に加え、松来さんの友人代表として声優・儀武ゆう子が出演。TVアニメ『たまゆら』や『ハヤテのごとく!』などで共演したほか、ゲーム実況する番組『つれゲー』(つくばテレビ/アイドル専門チャンネルPigoo)でも揃って出演した儀武が、病気のことや誕生日会での松来さんの様子などを涙ながらに語り、観ていたファンから「観ているだけでつらすぎる」「儀武さん、話すのつらかっただろうな。でも、想いは伝わってきたよ」「生まれ変わったらまた声優として活躍してほしい」「また声が聞きたいです」「いまでも1番好きな声優は松来さん」などの声が上がった。

 さらに、儀武の名は出ず、あくまで“未祐さんの友人”としてインタビューに答えていることについて、「名前を出さないのが答えだろうな」「友人としてコメントしたかったのかなぁ」「同業者ではなく純粋な友人として紹介されたことが嬉しい」という声も。

 なお、「毎日新聞」と『NEWS23』が取り上げたことで、ネット上では「結果的に悪性リンパ腫で亡くなったが、原因はこのウイルスということなのか」「リンパ腫怖いな」「こうやって周知されていけばいいな」「死に至るほどの難病ということは、松来未祐さんの死で初めて知った」「病気が注目されて、理解や関心が深まるというのはいいことだと思う」「もし、早期発見で治るのであれば悔いが残るね」といった声も多く見られる。確実に周知され、世の中のCAEBVに対する認識も変わったことだろう。

 大変な決断を下されたご家族や松来さんの遺志が伝えられていくこと、そしてご冥福を、改めてお祈りいたします
タグ:声優
posted by Kawakita at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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