紹介している記事の中にも頻繁に登場している
「オタク」という言葉を、果たして皆さんはどういう意味で、どういう意図で使っているのか。肯定的であれ否定的であれとても気になるし、できる事なら一人一人に聞きたいがそうもいかない。そこでここは少し妥協して、近くにある辞書でも引いて見ようと思う。
おたく【御宅】[……]B(オタクと書く)ある分野・物事に異常なまでにくわしい人を俗にいう若者言葉。「漫画‐」(編・三省堂編修所『ハイブリッド新辞林』一九九八年七月一〇日、三省堂)「物知り」や「詳しすぎる」と書かずに「
異常なまでにくわしい」と書くところが気になる部分ではある。
お‐たく【御宅】オタク[……]A俗語。自分の趣味に没頭して、他に関心をもたない人。例 アニメおたく。 こうした人たちが相手に距離を置いて「おたく」と呼び合ったとされるところから。(編・松井栄一『小学館日本語新辞典』二〇〇五年一月一日、小学館)もしもオタクが趣味以外に無関心な人ならば、オタク同士でなくても距離をおくのは当然である。
二〇〇五年当時でもあまり良いイメージは持たれていなかった。
おたく【御宅】[……]㊂〔俗に〕趣味などに病的に凝って、ひとり楽しんでいる若者。〔同一の趣味を持っていても、親しい間柄ではないので、相手に対して「おたく」と呼びかけるところから〕「アニメ―・―族」(編・山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄『新明解国語辞典 第六版』二〇〇五年一月一〇日、三省堂)病的で孤独な若者がオタクだ、と言われてしまった。人付き合いが苦手な印象も受ける。
おたく【お宅】[……]B自分の狭い嗜好的趣味の世界に閉じこもり、世間とはつき合いたがらない(暗い感じの)者。「パソコン‐」▽普通は仮名書き。
一九八三年に中森明夫が「「おたく」の研究」で言い出し、九〇年代からはサブカルチャーとして積極性を帯びても使う。「私は紫式部オタクです」(編・岩淵悦太郎、水谷静夫『岩波国語辞典第7版』二〇〇九年一一月二〇日、岩波書店)『電車男』の影響から「オタクは市民権を得た」と言われ出したのが二〇〇六年頃である。それから三年、果たしてその「市民権」とやらが得られたのか疑問になる一文だ。
引きこもりで根暗で社会性の欠如した人はオタクであるという究極のスティグマはご健在である。
辞書だけを見ていると私はますます不安になる。皆さんのオタク観を知りたいと、これ程思えるようにしてくれた我が辞書たちにとても感謝している。
posted by Kawakita at 14:38|
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